九月二十四日、赤穂別院報恩講が厳修されました。例年は四月に勤められますが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年度は延期していました。
法要には、崇教寺院の方々が出仕され、赤穂別院輪番調声のもと法要が始まり、船場別院輪番も出仕し焼香をしました。
船場別院輪番中根慶滋の法話で、ノーベル賞受賞者大隅良典氏の「役に立つという言葉が人間をダメにする」言葉を引用して『役に立つという言葉が人をダメにする 南無阿弥陀からの問いかけ』を講題にしてお話されました。
話の中で、「自身の姿さえ見えない私たちが、相手を役に立つかそうでないかで判断している世界から解放されることが如来から願われているのである。如来からの願いを聞きとり、真の耳と心によって「気づき」を頂いた時初めて自身の有様が「恥」あったと気づく。それは年 に一回ではなく毎日が報恩講である」という言葉で話を締めくくりました。
最後に参詣者と共に 「恩徳讃」を唱和しました。