ご案内
船場本徳寺は、「船場御坊」の名前で地域に親しまれているが、正式には「真宗大谷派姫路船場別院本徳寺」という。真宗大谷派は、いわゆる東本願寺(正式名称「真宗本廟」)を本山とする宗派で、本尊は阿弥陀如来、宗祖は親鸞聖人である。
本徳寺のはじまりは、蓮如上人がその晩年、空善をはじめとする弟子たちを播磨に派遣したことによる。空善らは英賀の浦に蓮如上人を開基とする道場を建立し、教えをひろめた。この道場が二代実玄、三代実円のころには本徳寺と称し、本願寺の御坊寺院として播磨教団の中核となった。
天正年間、豊臣秀吉の播磨攻めによって攻撃を受けた本徳寺はその後、秀吉により英賀から亀山に移転させられた。
慶長年間に本願寺が東西に分派した際、亀山本徳寺ははじめ東派に属したが、後に東本願寺教如上人と姫路藩主池田輝政との間に確執が生じ、西派に転じた。その後、池田家が没落し、かわって姫路藩主となった本多忠政が元和四年(一六一八)に船場の寺地を東本願寺宣如上人に寄進し、教珍が住職として入寺した。ここに船場本徳寺が成立し、四百年の歴史を刻み始める。
真宗大谷派 姫路船場別院 轉亀山 本徳寺
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